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絞り加工とは 〜絞り加工の基礎知識〜

絞り加工事例 11.
磁性材料のプレス加工

磁性材料について

磁性材料とは強磁性体としての性質を利用して、さまざまな機能を実現するために用いられる材料のことです。種類は1.軟磁性材料2.硬磁性材料3.磁歪材料4.磁気抵抗材料になります。加藤製作所はその中の1.軟磁性材料(パーマロイ)を使ったプレス加工を行なっています。

軟磁性材料(パーマロイ)とは

軟磁性材料は保磁力が小さく透磁率が大きいことを特徴とする材料であり、コイルやトランス等の磁心、磁気ヨーク、磁気シールド等に用いられます。パーマロイはFe-Niの合金で、初透磁率が大きいことを目的に作られた合金です。特長は、磁気ヘッドや継電器(リレー)の磁芯などの用途において、微少な磁場の変化に対しても容易に応答する性能を有しています。尚、パーマロイにも幾つかの種類があり、その特性、特長は以下の通りです。因に、材料価格は非常に高額でH24.6現在の相場では約2000円/㎏強といった所です。

(パーマロイの特性)

種類 PB
パーマロイ
PC
パーマロイ-1
PC
パーマロイ-2
PC
パーマロイ-X
PD
パーマロイ
記号 MENPB MENPC-1 MENPC-2 MENPC-X MENPD



     
     
 
主成分 46NiFe 81Ni5.5MoFe 78Ni4Mo
3.5CuFe
71Ni12Mn
10CuFe
36NiFe



最大透磁率
μm(H/m)
≧30 000 ≧120 000 ≧120 000 ≒450 000 ≧10 000
飽和磁束密度
(T)
≧1.40 ≧0.70 ≧0.65 ≧0.46 ≧1.10
保磁力
(A/m)
≦14 ≦2 ≦2 ≒0.48 ≦16
体積抵抗率
(μΩ‐m)
0.45~0.57 0.58~0.68 0.58~0.68 ≒0.46 0.70~0.80
耐食性    


被削性          
折曲性

適用例 小形トランスコア・モーターコア・リレー用鉄心・磁気シールド 通信用高級トランスコア・シールド・テープレコーダーヘッド・パルス変圧器 同左 同左 通信用トランスコア・モーターコア・継鉄
該当規格 JISC2531 PB JISC2531 PC JISC2531 PC   JISC2531 PD
出典:大同特殊鋼技術資料(№KD8211b)

(パーマロイの特長)

材質  
MENPC-1
MENPC-2
○透磁率が極めて高い。保磁力が極めて小さい
○ヒステリシス損が小さい。耐食性が優れる
○MENPC-1は交流特性に優れ、モールド特性・耐摩耗性が優れている
○MENPC-2は直流特性が優れている
MENPC-X ○低磁界での極めて高い。低磁力が安定して得られる。
○ハムノイズのシールド特性に優れている。
○耐食性は通常PCパーマロイよりやや優れている
○加工特性はPCパーマロイ(Fe-Ni-Mo系)と同等である。
MENPB ○飽和磁東密度が高い。
○透磁率が高い。
MENPD ○電気抵抗率が高い。 ○高周波特性が良い。
出典:大同特殊鋼技術資料(№KD8211b)

加藤製作所のパーマロイプレス加工例

加藤製作所では、このパーマロイを使用した製品をプレス加工で行なっており、高精度の打ち抜きと高精度の曲げ加工の組み合わせでもって、打ち抜き一般公差でプラスマイナス0.05ミリ、曲げ角度公差でゼロプラス0.1ミリを確保し、量産体制を構築しています。特にパーマロイは大変高価な材料のため、不良品の発生は許されません。よって高い信頼性による金型はもちろん、長寿命の加工が求められます。

パーマロイ

軟質材での深絞り加工

特徴

アルミ材などの絞りにくい軟質材でも、板厚を均等に深絞りが可能です。

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複雑な形状の深絞り加工

加工の難しい材質の深絞り

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