炊飯器にも深絞りが使われている?
その特徴を解説します。
1. 炊飯器の特徴とその加工方法について
お米を炊いてご飯を作る炊飯器ですが、実は当社が得意としている「絞り加工」が使用されているのをご存知でしょうか。また、家庭用の炊飯器の内釜だけでなく、業務用保温ジャーの容器にも使われています。炊飯器の内釜には、ステンレスやアルミ、フッ素コートアルミ材の材質が使われることが多いのが特徴です。一般家庭向けにはステンレスとアルミニウムの多層鋼にフッ素―コーティングを施したクラッド材を使用することが多く、業務用保温ジャー内容器にはフッ素コートアルミ材を使用することが多いです。そして様々な形状があり、丸型や角型に深絞り成型したものもあり、用途に合わせて成型を行う必要があります。
2. 炊飯器の内釜に深絞りが使用される理由
絞り加工の製品は、仕上がった製品の深さによって名称が変わり、直径が深さよりも大きいものを「浅絞り加工」、直径よりも深さが大きいものを「深絞り加工」と言います。
特に深絞り加工はプレス加工の中でも最も金型製作が難しく、“職人の技“が必要となります。
しかし、このような深絞り加工が可能になると、継ぎ目がなく強度に優れた製品を製作することができます。現在の炊飯器では圧力技術が主流のため、内釜には継ぎ目がない、且つ強度が必要になります。
そのため、炊飯器には「深絞り加工」が使用されることが多いというわけです。
3. 当社の製品事例の紹介
電気炊飯器 内釜試作品
材質:ステンレス鋼/アルミクラッド材
板厚:3.8mm
【特徴】
電機炊飯器の内釜用として保温性を高め、熱をムラなく伝えるためにアルミとステンレスのクラッド材(クラッドメタル)を使用しました。対向液圧プレスで深絞り加工を行った試作品です。
電気炊飯器 内釜試作品
材質:ステンレス鋼/アルミクラッド材
板厚:3.8mm
【特徴】
電機炊飯器の内釜用試作品としてアルミとステンレスのクラッド材を使用した2段の円錐形状を持った成型品、このような形状でも膨らんだり、痩せたりすることなく成形が可能です。
複雑な形状の深絞り加工
加工の難しい材質の深絞り
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